1999年にセレクトショップとしてスタートした【ナノ・ユニバース(NANO universe)】が、この春大幅なリブランディングを実施。クリエイティブディレクターに就任した中田浩史氏が指揮を執り、6つのレーベルとゴルフレーベルからなる“マルチレーベルストア”として生まれ変わりました。設立25周年となる2024年に向けて、約3年をかけた段階的なリブランディングが行われる予定。なかでもいち早くリニューアルオープンした名古屋店の様子と併せてご紹介します。 6レーベルの中でも核となるのが、オリジナル商品を扱う3レーベル。高品質な素材と縫製にこだわったドレスライン“LB.01 ステイトメント”、国内生産による高価格帯のカジュアルライン“LB.02 ビブリオグラフィー”、既存のナノ・ユニバースをアップデートしたセカンドレーベルと位置づけする“LB.03 セクション” にセグメントされている。 その他LB.04はライセンス商品やアウトレット、EC用の商品を、LB.05はTSIが展開しているブランドから仕入れ・別注品を展開し、LB.06は外部ブランドの仕入れ商品、音楽やアートなどファッション以外のアイテムも展開予定。各レーベルの頭文字「LB」は、図書の編集になぞらえた「Library」が由来となっている。 リブランディングを発表して1か月ほど経ったタイミングでの反響を伺うと「LB.01、LB.02レーベルの売れ行きも良く、ものづくりへのこだわりの部分が評価されていると感じている」とPR山内さん。 リブランディング前のオリジナルラインは機能性重視や課題改善のための服が多く、デザインはシンプルなもの、ともすればあまり特徴のないデザイン……に比重が傾いていたそう。リブランディング後はレーベルごとのテイストが確立され、ベーシックだけでなく、遊び心のあるデザインも増え、よりファッション感度の高い人達に刺さるラインナップに。価格も少しアップした分、デザインや縫製のレベルも上がっているそう。 「レーベルが細分化されたことで、幅広いお客様にご提案できるラインナップに。学生時代に買っていたという大人世代がお子さんと一緒に来て楽しめる、そんな多くのお客様に興味を持って頂けるブランドを目指しています」とPR山内さん。新生ナノ・ユニバースの動きにこれからも注目です。